Googleの3月アップデートに記された一文が、海外テックコミュニティで物議を醸している。
Googleは3月4日(日本時間)、Pixel向けの月例ソフトウェアアップデートの配信を開始した。変更履歴には、OpenCLドライバーを最適化してオーバーヘッドを削減し、Pixel 10のGPU性能を改善するとの記述が含まれている。

注目されているのは、その説明文に「ベンチマークスコアを引き上げる(increase benchmark scores)」という表現が明記された点だ。実際のフレームレート向上や発熱改善ではなく、ベンチマーク数値の改善を主要な成果として列挙するのは異例だとして、海外メディアが疑問を呈している。
スコアは改善も、Pixel 9には遠く及ばず
OpenCL性能は2月アップデート比で10〜13%、2025年11月時点と比べると約40%向上している。一方でVulkan APIのスコアも同期間で約11%上がっているが、それでもPixel 10のGPUスコアはPixel 9の約半分にとどまる。
なお、今回のドライバー更新によりVulkan APIのバージョンもレガシーの1.3から最新の1.4へ引き上げられている。OpenCLに依存するゲームや一部エミュレーターではフレームレートの改善も報告されており、実用面での効果はゼロではない。
ただ根本的な問題は残る。Pixel 10に搭載されたImagination Technologies製のPowerVR GPUは、ドライバー管理をGoogle自身が完全にコントロールできない構造にある。ソフトウェアで補える上限には限界があり、今回の騒動はその矛盾を改めて浮き彫りにした形だ。
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